6m 9ele CQ (PQ50-9

Production article on the 9ele quad on 6m.

2004,10,25
この年の4月に吹いた記録的な強風でそれまで愛用してきたM2社製の11ele八木6M−2.5WLの ブームが真っ二つに折れてしまってから仕事が忙しかった事もあったがQRTの状態になっていた。
そろそろ新しいアンテナをと考えては居たのだがなかなか後継のアンテナが決まらない。
今のcondxが悪い時期は8ele辺りで我慢して次サイクルの上昇期にはそれをスタック化にでもしようかと考えたりも した。
何かもっと良い方法が無いか考えていたある日、ふとキュービカルクワッドが頭に浮かんだ。
以前中学校の先輩JL1UWZ局が確か6mで7eleのCQを使っていたことを思い出した。
クラブの仲間やローカルにもHFでCQを使っているJM1HJG局やJM1WII局が居る。
真剣に面白そうだと思い6mのCQを探すことにした。
6mのCQを国内で販売しているのはパーフェクトクワッド社(JA9FS川口社長)しかも9eleがある。
全くデータや詳細が分かっていなかった為にまずは資料を手に入れる必要があり、この日直接パーフェクト クワッド社へ電話をしてみた。
電話に出たのは社長の奥様だった。
話によると社長が足を骨折して入院中だと言う。いつ治るかは分からないと言われた。しかし資料だけでも 貰えないか尋ねるとそれは可能だと思うが奥様には詳しくは分からないのでFAXを送って欲しいと言われ 電話を切ると直ぐにFAXを送った。


2004,11,17
最初のFAXを送ってから約3週間が経ったが資料は送られて来ない。。。
川口社長の具合はそんなに悪いのか?少し不安になってきた。
この日社長のお加減を気にしつつもう一度FAXを送ってみた。
するとこの日の夜、入院先の病院から直接社長が電話をくれた。
年内には退院出来るので新年早々製作出来ますよ!のお返事!!!
再度資料を送っていただくように直接お願いした。


2004,11,22
郵便ポストにオレンジ色の封筒。
待ちに待ったパーフェクトクワッド社からの資料が届いた。
早速中を見ると社長の手紙にこのアンテナに込められた思いがしっかりと綴られていた。
データも社外秘の物まで同封してくれていた。社長の思いがしっかりと伝わってくる。
サイズは思っていたより全然小さくブーム長も今までの半分以下の7.5m。
しかしゲインはとてつもなく大きい。
これがCQのエレメント1波長の凄い所か!と驚きを隠せなかった。
資料をマジマジと見つめていけばいくほどCQを使ってみたくなってくる。
社長の言われる新年には製作可能の言葉を気にしてそれまでじっくりと考えることにした。

2005,01,12
新年を迎えてそろそろ大丈夫かな?と思いこの年最初のFAXを送る。
内容は勿論、商品の注文だ。
入金の方法や送料を含めた総額を尋ねてみた。
この日の夕方、1通のFAXがパーフェクトクワッド社から届いた。
送信元は何と整形外科病院。。。まだ退院されていないご様子。
質問内容の振込先と総額が書かれている。
それと一緒に発送は2月中旬になるとも書かれている。
社長の事が気に掛かって社長の携帯へ電話を掛けてみた。
CONDXの谷と言うこともあるので余り急いでいない旨を伝えて入金をしますが身体に無理をしない程度に発送してくださいと伝えた。


2005,01,14
指定された口座へ代金を振り込む。
同時にFAXにて振り込みの連絡を入れた。
以前、CQ誌に掲載されたPQ50−9製作レポートでのブーム長が標準の物より一部長いことが気になったのでFAXにて質問をしてみた。
タワーに付けたエレベーターキットでの昇降を考えて中心のエレメント間隔を少しあけている為だと思う。
今回もその記事同様にエレベーターキットを使用しているので少し気になっていた。

2005,03,02
アンテナ工事日を3/26(土)に内定した旨をFAXにて連絡。
しかし社長の具合が気になるので無理をしない程度にと伝える。
無理なら1ヶ月延期しても構わなかった。
夕方、川口社長から電話が掛かってきた。
体調はまだ万全では無いご様子。
6mのシングルバンドなので座りながらでも作れますからと言うことで20日頃発送を予定していると言うことだった。
何とか26日には工事が出来そうかな?
神奈川コンテストクラブのメーリングリストへアンテナ工事のお手伝い依頼を流した。
会長のJM1HJG高田OMから組立に関してのアドバイスを頂いた。


2005,03,18

川口社長から電話が掛かってきた。
アンテナを発送のご連絡。
組立に関しても6mシングルバンドなので難しいこともないし時間もそんなに掛からないですよとのお答え。
どんな細かいことでも分からないことがあればすぐに携帯へ連絡してくださいと。。。
アフターフォローも安心である。


2005,03,19
夕方、待ちに待ったアンテナが到着。
ブームとスプレッダーが入っている長い箱とエレメント用導線や細かいパーツが入っている四角い箱とに分かれている。
早速、クロスマウントと取り説が入っている箱を開封。
じっくりと作り方を読んでみた。

 写真中央に見えるのがラジエターに取り付けるガンママッチの部分
 パーフェクトクワッドのラベル


2005,03,22
朝からクロスマウントにスプレッダーを取り付ける作業をした。
エレメント一つに4本のスプレッダーなので計36本の固定をする。
電動のインパクトドリルを利用して締め上げていった。作業時間は約2時間。

  
左:スプレッダーには全てマークが付けられており非常に分かり易くなっている
中央:鋳型で作られたクロスマウント
右:クロスマウントに取り付けられたスプレッダー

2005,03,23
この日も朝から組立をした。
昨日作った9本分のスプレッダーに銅線を巻く作業。一番肝心なエレメントの製作だ。
予め穴加工されているグラスファイバーに銅線を通す。錫メッキ線を使って銅線とスプレッダーとを巻き付けて固定する。
これも1エレメントに付き4カ所なので36カ所同じ作業をする。
錫メッキ線を巻き付けた箇所は半田付けをしてしっかりと固定する。

 
スプレッダーに銅線を固定した所。この巻付けを上から半田付けする。

エレメントはそれぞれ寸法が違うので図面通りに銅線を引っ張り寸法を合わせていく。
多少の寸法のズレよりはエレメントを弛まない様に張ることの方が大事と言うことで結構引っ張ってみた。
初めから穴加工がされているのでピンと張ると大体寸法通りになるみたいだった。

 
左:ラジエターの給電部
右:組立終わったエレメント

2005,03,26
いよいよ予定していたアンテナ建設の日。
この日は天気予報通り前日の強風も止んで絶好の日となりました。
朝8:00に町田駅までJM1HJG高田OMを迎えに行き、車中クワッドに関する話を聞きながら帰ってきた。
JN1IZR岩崎OMとJP1PUH前田OMは一緒に来ると言う事。時間がまだあったのでタワーに付いていた218Aを外し、屋根の上に寝かす作業をする。
全員が揃ったところで作業全般のミーティングをしていよいよ作業開始。

まずは長年使ってきたアンテナマストの交換。
今まではCD社の2段式パイプを使っていたが、今回はクワッドと218Aのスタックになるので少しでも間隔を開けたかったのでFTI社の6m長パイプを使用する。
6mのパイプに今までの2段式パイプの上段部分を穴あけをして取付け全長を約7mのパイプにした。

そしていよいよPQ50−9の組立に入る。
まず2本のブームをジョイントを使って7.5mのブームを作る。
ここで早くもトラブル発生。。
ジョイントするM5のステンレスボルトに入れる平ワッシャーがなんとM4用の物できつくて入らない。。
何本かは無理しながらでも入れたのだが約半数は入らず、仕方が無いので手持ちのクロメートメッキのM5用ワッシャーを使った。

次に9本のエレメントをブームに通していく。
八木アンテナと違って立体的なもので2つの脚立を使いブームを持ち上げた状態で通していく。
家の改装をした際に大工さんが脚立を1つ忘れていってくれたので非常に助かった。。。(^_^;

次に取説通りにエレメント間の寸法を測りながらエレメントを仮に軽く固定する。 
ブームが7.5m丁度なのでちょっとの余裕も持てなかった。

 手前からJM1HJG,JP1PUH,JN1NDY,JN1IZR

エレメントの水平を見て本締めをする。
八木であれば地面に置けば簡単に水平を出せるのだがクワッドは目で見て合わせなければならず結構疲れる。
流石に40代になると目の方も弱ってきて居て見ている間に目が寄ってきたりして。。。(^_^;

 JM1HJG,JN1IZRは花粉症をおして頑張ってくれました。

アナライザーがなかったのでTR−9300にSWR計を付けてアンテナのマッチングをとる。
ラジエター部にあるガンマーマッチを調整する。
まずはインピーダンスポイントと呼ばれるフェーズラインがエレメントと接触する部分を左右に動かしてポイントに合わせる。
次にフェーズラインの長さを調整してさらにSWRを下げる。
最後にコンデンサの役割をする同軸コアーを抜き差しして仕上げる。
以前、CQ誌に載っていた製作レポートにタワーに上げると低い周波数に共振点がずれると書いてあったので少し上の方で合わせてみた。
SWRは1.1までしっかりと落とせます。

調整も完了したところで昼食を挟んでタワーへの取付です。
エレベーターキットを付けて居るので屋根の高さで作業が出来るのがとても良かった。
ところがここでまたまたトラブル!!
八木の要領でタワーに沿わせてあげてしまった。。。
八木で有ればタワーの横でアンテナの向きを変えるのは簡単なのだが立体的なアンテナ故、簡単にアンテナを回す事が出来ない。。
30分位タワーに登ったまま悩んだあげく一旦脚立へ下ろす事にした。

隣地の駐車場を使わせて頂いてアンテナを水平に持ち上げて取り付けた。
クワッドは立ててはいけないことを教訓に取付作業はあっさりと終わった。

PQ50−9と218Aをタワーに取付けた所


タワーのトップに上がった全景

シャックに入り早速RIGのスイッチをオン!!
周波数はやはり低い方へずれていたがSWRはどちらのアンテナも問題ない。

CONDXの違いがあるので何とも言えませんが近隣の局が送っているレポートからするとS1からS2は良く聞こえて居ますが11eleと比べると少し聞こえ初めが遅いかな?って言う気がします。
しかしブーム長が11eleの半分にしては良く聞こえていると言う気がします。

まだ使い始めて間もないのでもう少し使い込んで行くとはっきりしたレポートが出来ると思います。

最後になりましたが朝早くから貴重な時間を割いて作業を手伝ってくれた神奈川コンテストクラブのJM1HJG高田OM、JN1IZR岩崎OM、JP1PUH前田OM本当に有難うございました。